ゴーン事件 グレッグ・ケリー被告の釈放要求 前駐日アメリカ大使

日産事件釈放要求アメリカ大使

上院外交委員会において次期米駐日大使に指名されているエマニュエル氏(前シカゴ市長)の指名承認公聴会(10月20日)に対して、

前駐日大使で共和党のハガティ上院議員(テネシー州選出)は、

日本の刑事事件の容疑者や被告が長期間拘束されやすい司法制度が「人質司法と呼ばれ、時代遅れだ」と批判。アメリカ人(テネシー州市民)が、日本において長期拘束により「不当で残酷な扱いを受け」、「不公平で野蛮な扱いを受けて苦しんでいる」と述べ、

日産自動車元代表取締役グレッグ・ケリー被告の釈放を実現するように求めた。

日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告の元側近だったケリー元役員は、2018年11月19日、役員報酬50億円を記載しなかったされる金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑でカルロス・ゴーン氏とともに東京地検特捜部に逮捕された。

ハガティ前米駐日大使は、2018年の逮捕以来、ケリー元役員の長期間にわたる拘束が続いていることを指摘したうえで、「日本の司法はケリー氏の人権を侵害している」と厳しく非難した。

ハガティ前米駐日大使は、ケリー被告が「日産経営陣のクーデターの犠牲者」との認識を示し、在日米大使館は「ケリー被告を不正義から守る責任がある」と述べた。
これを受けエマニュエル次期米駐日大使は「アメリカ大使館とアメリカ大使の最も重要な責任は、海外におけるアメリカ市民の安全を確保することだ」と応じ、アメリカ大使として承認されれば、日本で身柄拘束されているアメリカ人の釈放実現に向けて「最優先課題の一つ」として取り組むと述べた。

日本の検察はケリー被告が元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の役員報酬を過少記載したとして東京地裁で懲役2年を求刑している。

(参考)
・朝日新聞『日産の元代表取締役ケリー被告の釈放実現を訴え 前米駐日大使』2021年10月21日配信
・産経新聞『米国の前駐日大使、日本の司法批判 ゴーン事件で「不当拘束」』2021年10月21日配信
・毎日新聞『米前駐日大使、日本の人質司法を批判 「ケリー被告を守る必要」』2021年10月21日配信

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