アプリで友人たちの位置情報を毎日24時間把握する 家族や友人の位置情報を取得する位置情報共有アプリ

位置情報取得アプリ松原みずき

知り合いが今どこにいるのか、地図上で24時間確認できるアプリ「Zenly(ゼンリー)」。
10代は、他人と現在位置情報を共有できるこのSNSに夢中だ。
「人とつながりたい」という欲求に応えながら、SNSは発展してきた。

「Zenly」アプリ上では、
「友達」の位置情報が24時間共有される。
その位置の示し方も、若者がこのアプリを支持する大きな理由となっており、
地図上に友達のアイコンが表示される仕組みとなっている。
移動中であれば、リアルタイムにアイコンが移動しながら表示される。

10代は、「今から帰るとこ」「私はまだ塾だよ」といったやり取りをメッセージしながら、
お互いの位置情報や移動情報を把握しあっている。

かつては、教室に居るときに同級生たちと渡しあう「交換日記」を通して、仲良しグループ内の交流が深められていた。
インターネットが、普及し始めたころは、人々は「文字」だけでコミュニケーションしていた。
eメールである。
「文字」だけのコミュニケーションの時代に、自分の気持ちを伝えるために活用されたのが、顔文字だった。
やがて「携帯カメラ」が普及し始め、「写真」を友人たちと共有するSNSが成長した。
日本において、mixiは、代表的なSNSサービスとして、かつて大人気だった。
mixiやfacebookで、「写真」と一緒に「日記」や「コメント」を公開しあい、友人とのコミュニケーションを楽しんだ。

そして、「写真」の次は、「映像」を共有して、コミュニケーションを楽しむ時が来た。
SNSで革新的な「動画コミュニケーションサービス」を提供して、流行したのが「YouTube」や「TikTok」である。

そして動画SNSが当たり前になった現在(2020年9月10日)高校生たちは、自分の「位置情報」を共有することを楽しむようになった。
「今どこ?」と聞くのを面倒に感じる若者たち。
何も聞かなくても、他人が「どこで」「何をしているか」常に把握して、つながっていたい高校生たちの心理。

Zenlyは、よくいる場所に「家」マークがついてしまうため、他人に家の住所や勤務先などがばれる可能性が大きい。

それでも、
友達や恋人といつもつながっていたいという10代の欲求に的確に応え、
大ヒットしたのが、位置情報共有アプリ「Zenly」なのだ。

Zenly社は、アプリについて
「Zenlyは、友達が今何をしてるかを手軽に知りたいという理由から生まれました。
そして、自然な流れで、友達に会ったり友達の状況を確認できる地図アプリを開発しました。」と語っている。

【参考】

・ Googles Play (Zenlyページ) 『あなたの大切な人との、あなたのMAP』 2020年9月20日閲覧
・Apple Store (Zenlyページ) 『あなたの大切な人との、あなたのMAP』2020年9月20日閲覧
・Zenly社『企業情報&求人情報』 2020年9月20日閲覧
・CNET Japan『女子高生が「Zenly」で現在地を公開しあう理由』2019年03月30日 担当記者 ITジャーナリスト 高橋暁子
・現代『女子高生がインスタばりに「位置共有アプリ」にどハマりしてるワケ』講談社 2019年7月12日 担当記者フォトグラファー 鵜ノ澤 直美
・FNNプライムオンライン『彼氏や親と位置情報を共有。スマホネイティブのJKに聞いた「Zenly」にハマる理由』2020年1月16日
・AlphaBoat合同会社『彼氏や親と位置情報を共有。スマホネイティブのJKに聞いた「Zenly」にハマる理由』2020年9月26日閲覧
・日経XTREND『「Zenly」で友達に位置情報を全見せ 女子高生など若者が夢中』 2019年05月22日 担当記者 ITジャーナリスト 鈴木朋子


【配信日】

2020年9月20日配信

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